こんにちは!

サプリメント専門薬剤師の平井です。

今回はコラーゲンについてお話をしたいと思います。

薬剤師カフェvitaに来店されたお客様からも、

「コラーゲンってなに?」

「コラーゲンは本当に効果があるの?」

とよく私も質問されます。

そもそもコラーゲンとは何なのでしょうか?

コラーゲンは身体の中に最も多く存在するタンパク質です。そして皮膚の大部分を占める真皮はほとんどがコラーゲンから成り立っています。

コラーゲンは肌のみずみずしさや弾力性を保持する働きがあり、人間の体内で作られています。

加齢によりコラーゲンがかたくなったり、なんといってもコラーゲン自体が加齢により減少していくので、「しわ」が出来ます。

では、コラーゲンを増やす為にはどうせればいいのでしょうか?

現在、日本では粉末、錠剤、飲料と様々なコラーゲン・サプリメントが市販されていて、「コラーゲンそのもの」を摂るタイプが主流です。動物性、海洋性の低分子とうたっているものなど、本当にたくさんの製品が出回っています。飲食店などで鍋にコラーゲンボールなるものを入れたり、ということも一般的になってきました。ここで大きな落とし穴があります。どのようなタイプであれコラーゲンそのものを摂っても、体内でそのままコラーゲンとなることはないのです。

コラーゲンを知るには「アミノ酸」がカギとなります。

コラーゲンは、アミノ酸という物質がたくさん組み合わさって出来ているタンパク質なのですが、コラーゲン合成の材料となるアミノ酸は

「リシン」「プロリン」

というアミノ酸であることが分かっています。コラーゲンそのものを食べて効果を期待する考えだと、コラーゲンを食べて体内で「リシン」「プロリン」アミノ酸まで分解し、そのアミノ酸がコラーゲンの材料となるんだ、ということになります。それが間違いであるのです。

50個以上のアミノ酸が組み合わさって出来ているタンパク質であるラーゲンそのものを摂ると、体内で分解されていきます。ここで重要なことなのですが、コラーゲンタンパク質は特殊な性質があり、分解されると「リシン」「プロリン」になるもの以外に大部分が「ヒドロキシリシン」「ヒドロキシプロリン」というアミノ酸になります。

この「ヒドロキシリシン」「ヒドロキシプロリン」が曲者で、体内では「リシン」「プロリン」からスタートしないと、コラーゲンの合成材料とはなってくれないのです。また、「ヒドロキシリシン」「ヒドロキシプロリン」がコラーゲン合成成分であるアミノ酸の「リシン」「プロリン」になることはありません。

コラーゲンをつくる為にはなにを摂ればいいのか、答えはもうお分かりですね。

「リシン」「プロリン」アミノ酸をダイレクトに取った方が効率がいいのです。

薬剤師カフェvitaの美肌サプリメントの「TSURUN」に組み合わせているサプリメントも、「リシン」「プロリン」アミノ酸がメインで、プラス「ビタミンC」が入っています。「リシン」「プロリン」アミノ酸以外にも、コラーゲン合成過程にはビタミンCも必要であることが分かっているからです。

ついでに、これもお客様から多く聞かれることなので簡単に記述します。

「コラーゲンを皮膚にぬって、吸収するのか?」

という質問です。

答えはNOです。

コラーゲンが皮下組織に入っていくことはなく、ましてや皮膚のコラーゲンになることはありません。

しかしながらコラーゲンを皮膚にぬって、意味が全くない、という訳ではありません。コラーゲンは優秀な皮膚の保湿剤なのです。荒れた皮膚表面を整えて、なめらかにしてくれる効果もあります。しわの原因の一つに「皮膚の乾燥」もありますので、保湿はしっかりすることをお勧めします。

 

コラーゲンについて、お分かりいただけたでしょうか?

コラーゲンは皮膚以外にも身体のいたるところに存在します。腱、血管、肺などの組織以外にも、骨、歯、軟骨はカルシウムだけからなっているのではなくコラーゲンも多く含まれています。加齢によって減少するコラーゲンを増やすことは、皮膚のしわ・たるみ改善といった美容面だけでなく、健康面にとってもとても重要なことです。

2種類のアミノ酸「リシン」「プロリン」とビタミンCからつくられるコラーゲン。

サプリメントについても科学的根拠を大事にする、ということはこれから益々望まれていることだと思います。

 

参考文献: コラーゲンの話 (中公新書) 大崎茂芳 著